拒否るが押し切られた

「ほれ、面倒臭がりのアンタに、優しいお姉さまからプレゼントだ」そう言って渡された。「これは?」

何じゃそりゃ、初めて聞くよ。「えー…興味ありません、構ってる暇無し」そんなん気にしながら勤まるほど、ヤワな仕事じゃありません。

「違うよ、メイクじゃなくスキンケアだよ。時間と余裕無いのぐらい分かってるけど、年取ったら絶対後悔するはず。短縮可能、使え!これは命令だ!」

「くだらん命令聞く義務、無いんだけど」面倒臭くさいから、不機嫌を大っぴらに表す。

意地張る私を見て、ため息をつき「んじゃ、お願いへ変更。仕事に生きるのも良いけど、女として最低限自覚持とう。本当に後からじゃ、どうにも手遅れで対処不能」

うーん、下手に出られると弱い。とりあえず受け取り、気が進まずとも使うか。